現在外国人枠は3人まで同時出場可能となっている。Jリーグのレベルが低いのでそれを撤廃、もしくは5人まで拡大しろという声が多く上がっている。
5人までならまだ許容範囲内だろうが撤廃となると具合が悪いと考える。
外国人枠緩和派の言い分は
- ぬるい環境でプレーしていて競争力が足りない。
- 外国人のほうが技術的に優れていてそれを盗む機会が多くなる
である。
またこの話題が一気に膨れ上がったきっかけは1月にヴィッセル神戸のオーナーの三木谷氏が
神戸の三木谷浩史オーナーは11日に都内で記者会見し、Jリーグが試合への外国人の出場人数に制限を設けていることについて「どうしてそういう枠が必要なのか分からない」と、あらためて外国人枠の撤廃を求めた。同社長は「格闘技などでは外国人同士の試合でも日本人は喜んで見ている」と指摘した。さらに外国人をもっと積極的に活用することで日本のサッカーのレベルアップが進むとの考えを強調した。
三木谷オーナー「外国人枠撤廃」求める - nikkansports.com サッカーニュース (2006-09-26)
と発言したからだったと記憶している。
果たして本当にそうだろうか?
外国人がいるから競争が激しくなるのは確かだろう。しかし、出場選手が外国人ばっかりになったら試合経験が乏しくなる。日本人選手と同じレベルだが賃金の安い外国人選手ばかり雇い、起用したら日本人選手が腐ってしまう可能性もある。
技術にしても基礎的な技術は12歳まで(ゴールデン・エイジ)に身につけないとそれ以降はさほど伸びないと言われている。トラップやシュートなどの基礎技術以外の体の入れ方や間合いの取り方などはそれ以降でも身につけることは出来るが、同じようなレベルの選手と切磋琢磨しても大して身につかないと考えられる。
個人的に外国人枠を撤廃した際に考えられるデメリットは
- 試合経験の欠如をまねく
- 人気低下につながる可能性がある
だと考える。
レベルの高くない、またはチームに馴染めない外国人をたくさん獲っても意味がない。
人数を増やすよりは知名度は低くても実力のある選手、質を高めることが大事だと思う。
ボスマン裁定以降、欧州ではEUの存在もありボーダーレス化が進んだ。
セリエAでは一時外国人枠を撤廃したがすぐに同時出場できるEU外選手は3人とし、さらにその後獲得できるEU外選手はシーズンに1人というルールに変えていった。
またスペインでもEU外選手は1クラブに5人までしか登録できず、同時に出場できる選手は3人までと規定されている。
イングランドは特に外国人に関する規定がないような気がするが、EU外選手は同時に3人までしか出場できないらしい。他の国と違うところは政府が認めた者しかワークパーミットが発給されず、それがなければ英国内で働くことはできないという規定になっている。
忘れてはならないのはUEFA主催の国際クラブ大会で06-07シーズンから自チームの下部組織出身選手を2名、自国のクラブの下部組織出身選手2名の登録を義務付けられる。そして毎年各1人ずつ増やしていき、08-09シーズンには計8人の選手の登録を義務付けた。
これから見てもわかるように欧州はむしろ自国リーグの選手の保護に動くようになっている。
Jの人気が極端に低下し、質も著しく落ちたのならショック療法的に外国人枠の撤廃もありかもしれない。
Jリーグ公式サイトによると2001年から16000人~18000人台の間で推移している模様。サッカーバブルのころの人気が回復してきていると言える。
日本が選手供給大国になった場合、穴埋めのために外国人枠を拡大するのは良いかもしれない。ただ、まだまだトップクラスの選手が国外に活躍の場を移すという例が少ないの。
まずは外国人の質を高めて、Jリーグの質を高めて、日本人選手の質を高めることが先決だと考えられる。
そのためにはよくリサーチし、選手獲得することが望ましい。ただ、ビッグネームだけという理由だけで獲得しても日本独自の気候、文化に馴染めない選手も多く出てくると思う。
ベベットが最たる例であり、他にもフランサやドゥドゥ・セアレンセなど馴染めなかった選手もいる。
日本での知名度は置いておいて、最近の例でいうと現トゥールーズ、元セレッソのファビーニョのような選手を見つけ出してくることが望まれる。
また、ドゥンガ、ストイコビッチ、ビスマルクなど一時期の質の高い外国人選手が日本来るようになったら素晴らしいと思う。
何度も言うが、外国人を増やすことではなく質を高めることが一番の特効薬だと考える。




